「認知症・高次脳機能障害」(2022.10.16)
■事例検討は、いつも臨場感に溢れていて参加出来て良かったと感じます。見立てが、どうしても自分の位置に引っ張られてしまうので、意識してはいるのですが、最初の3事例は、2つ間違えました。最近の自分自身が、父=被虐を考え過ぎているせいだと思いました。 ランチョンセミナーの傾聴の5段階も、自分の感情を自覚する必要性が高いことを復習出来ました。 認知症の方だけでなく、今後、脳機能障害-の高齢者の方の相談事例が出て来ることはないでしょうか? 今日の講義でカウンセリングに訪れるのは、成人期Ⅰ期までと伺いました。成人期Ⅱ期、Ⅲ期になると悩みからは、解放されるのでしょうか? 先日、Ⅲ期のような方から、時々消えてしまいたくなる、というお話を伺いました。異邦人の方は、Ⅲ期に至ることはないでしょうか? Ⅲ期に至っても、消えてしまいたい気持ちが続くのでしょうか? 今日の認知症の講義を聴講しながら、これからの脳機能障害のない高齢者の悩みに応えて行けるかどうか、と思っておりました。(てんころりん) |
■介護を見れば、子供の見立てが出来ることが興味深かった。 わたしの母は(おそらく)成人学童期。父が何なのかずっと気になっていたが、父が祖父母(父の父母)の介護を熱心にしていたことから、彼は成人期に達していたのだと確信が持てた。相変わらず、自分の見立てが出来無いことがもどかしい… カウンセラーは成人期であることが前提なのに、「わたしは成人学童期かもしれない」というのが、実は今一番の悩みです。(子猫) |
■「まず父母性を見る」肝に銘じたいと思います。(いつも新鮮) |
■見立てにおいて、心理的な問題か脳機能的な問題か、視点が甘い自分に気がつきました。貴重な機会を有難うございます。特に事例を考える中で、学びを重ね続ける必要性をあらためて自覚しました。(コバティ) |
■これまで認知症・高次脳機能障害の言葉は知っていましたが、きちんと学ぶ機会がなかったので正しく理解する良い機会となりました。これまで脳の図や説明は何度も読んだことがありますが、高橋先生の(中心溝の前後でアウトプット、インプット機能に分かれている)という説明はとても分かりやすく、一気に脳が親しみやすくなった(?)思いです。 カウンセリングに高次脳機能障害を抱えた人の家族が来談するケースや、高齢者に関わる臨床現場でもやはり家族の見立てが大きく関わることなどは私にとって未経験の世界でもあり、見立ての大切さ、汎用性、それによって対応も変わっていくことが印象的でした。 そして今回も事例検討は本当に奥深く、学びの多いものでした。 野口先生の、交通事故による高次脳機能障害のケース。一見社会適応しているように見えても決して元通りではないということが具体的に描写されていて、同時にここでも正しい見立てがクライエントの主体的な気づきを後押しするということを追体験させていただいた貴重な事例でした。 Eさんの提供してくださった事例では、見立てからケースワークの流れまで進み、(もう他に手立てはないんじゃ…)という雰囲気の中、離婚した父へのカウンセリングを行うことで娘の回復を後押しするという、私には想像もできない方法の提案からそれと同様の野口先生のケース紹介まで、、とてもとても当日その場で紹介された事例からはじまったとは思えないほどの充実度で、先生方の経験の豊富さに感服しつつも、カウンセリングでできることの可能性が私の中でぐんと広がった検討会でした。 本日も素晴らしい時間をありがとうございました。(ボビンちゃん) |
■本日も、大変有意義な講義をありがとうございました。 様々な障がいをもちながら地域で暮らす方々への移動支援、居宅介護に入らせていただいているなかで、ご本人への支援に限らず、ご本人を支えるご家族に対する支援の重要性も強く感じています。 そうした中で見えてくるのが、ご本人の障がいだけでなく、一見、お子さんをサポートしようと熱心にされている親御さんであっても、お付き合いが進んでいくうちに、その親御さんへの違和感を感じることも多く、その際、きちんとした見立てを立てることができれば、ご本人を含めそのご家族が、難しさを抱えながらも地域で安心して暮らしていくために、共に生きてゆく介助者として適切な支援を進めていくことができるのではないかと感じています。 実際に支援にあたる際、成人学童期、思春期、被虐者、高次脳機能障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害、軽度知的能力障害のすべての知識、見立て8型の理解がとても役立っています。 本日のテーマである、高次脳機能障害をもって支援を受けながらご家族と共に地域で生活されている方も多く、同じ高次脳機能障害という診断であっても、一人一人症状も異なりますし、重度、軽度、外からの見え方も全く違うと思っていましたが、高橋先生のご説明を聞いて理解ができました。 毎回、受講生の方が、今現在、実際に受け持たれているケースを用いて行われる事例検討会は本当に勉強になります。 受講生の方の具体的で臨場感のある報告をもとに皆んなで見立てを立てていき、先生方の解説をいただきながら、社会の中で実際にそういうことが起こっているのだという事実を共有できる、とても貴重な時間だと思います。(太陽) |
■今日もとても勉強になりました。興津さんが出されていた介護する人とされる人との距離の遠近(となんでしたっけ?)などで分類した見立ての表がわかりやすかったです。子どもと親の関係性にも適用できるなと思いました。 事例検討では、親が異邦人と成人学童期では、こちらのその後の対応が全く違うので、正確な見立てをしたいと思いました。子どもが引きこもっていて会えないケースでしたが、母親が成人学童期で父親は異邦人ならば、父親へのアプローチ(カウンセリング)ができれば、子どもの今後に希望がつなげるかもしれないとわかって、本当によかったです。ありがとうございました!(はなこ) |
■認知症について、自分の母のことを頭に浮かべながら講義を受けました。介護とはまた違う点で認知症を知る事ができました。あと何回?何年母と笑っていられるのかな?ケンカもしてもいいのかな?などいろいろ頭に浮かんできました。父はなかなか母の姿を受け入れられなく、母に対して暴言を吐くなど聞いていて、私が精神的に苦痛なこともあります。ただ、そんな感じでも便が出ないとこっそり焼き芋を買って渡したり、ホットミルクを作って飲ませたりなど不器用だけど優しい面もあり、周りに相談しながら母との人間味のある認知症ライフを楽しんでいこうと思います。(ほっこり) |
■会場参加しました。ZOOM参加者の方には申し分けないのですが、ZOOM終了後の事例検討会は、いつも参加してよかったなと思うような内容でした。特に今回の事例は、私が関わっている分野にも関係していたので、興味深かったです。たくさんの質問やご意見が出て、参考になりました。私見としては、もうっと学校や教育機関とのコラボがあっても良いのではないかと思いました。対象者と誰が、どの機関が繋がるか、いろいろと試してみてはどうなのかと思いました。例えば、学校の相談室や適応指導教室、民間のフリースクールなど。(harukanamama) |
■高橋先生の「脳の局在」の説明には、純粋に「脳の構造は面白いな」と好奇心が刺激されました。原因・結果があることには安心できるのに、間違いはあっても正解のない支援職は、私には不向きかもしれないと日々葛藤しています。午後の事例では、認知症を学ぶどころlか、自身の記憶力や認知機能の低下を痛感。繰り返し復習しようと反省しました。 参加者提供の事例を通し、「見立ての作り方」というよりも、「自分がどこで判断を誤りがちなのか」を、意識することができました。最初の印象で、父親はほぼ被虐と確信していましたが、母親を軽度MR(境界知能)と見立てていました。選択肢が被虐/成人学童期/成人期だけになり、該当が無いと慌てました。「普通の親なら~」「この母娘関係は、親子(≠母性)じゃなくて、きょうだいだ。」などの言葉に、——私は、思春期心象や、成人期の父母性を持った人の実際の振舞や、普通の夫婦の会話やコミュニケーションを知らない人間なのだ——と、ショックを受けました。成人期・思春期が分からないと、成人学童期が分からない。それ故に、自分の常識や理解を越えるものは「全てMR」と見立ててしまう。「想像」を巡らせているつもりで、分からない・知らないから「創造(創作)」してしまう。その結果、目の前の事実からだいぶズレてしまう。「普通のサンプルをどうやって集めたらいいのだろう?」設問の不正解に対してとは違う所で、絶望しています。(HelloWorld) |
■認知症についてはよく話題にあがるので症状や発症年齢などの知識はいくらかありましたが高次機能障については殆ど初めてのことばかりでした。一見したところ脳に障害があるように見られないことが生きづらさにつながる場合があることにハッとしました。さらに若い人にも起こることなので当人にとってはとても辛いことだと思いました。健常に見えてももしかしたらと思うことも大事なことかと思いました。 |
■ありがとうございました。正しい見立てによって、Cl自身の気付きが深まっていく様子を拝見し、とても勉強になりました。もっと様々な事例に触れ、正しく見立てができるようになりたいと思います。(柴犬) |
■ケアマネジャーです。認知症や高次脳機能障害の方のケアプラン作成を多々行っております。 今回の事例では、その家族の見立てを行うことでより良い環境調整ができることを学びました。 「理解力のない家族」などとレッテルを貼られ、ケア側が困難ケースに仕立て上げてしまっていることが多くあると感じています。 家族も環境の一部なので、その調整のために見立てはとても大事です。介護関係者は見立て8型を学ぶべきだと思いました。(ケアマネ子) |
■いつも勉強になります。 同時に見立ての難しさを感じるとともに、正しい見立てができることの大事さも感じます。(牛さん) |
■特に高次脳機能傷害の理解・イメージが強まりました。 見立てを作る聞き取り、遡ることの重要性を改めて感じました。 目先のことにとらわれたインテーク・支援にならないよう、明日から頑張ろうと思いました。 最後の事例で野口先生が仰っていた「多弁は睡眠薬と関係が…」詳しくお聞きしたかったです。 |
■自分の人生に大きな影響を与えてきた「親」という存在が、まったくの別人になっていく病気が認知症。 自分が「支援者」の立場なら、家族に対して病気の理解を促すことはできたとしても、「認知症の親をもつ子ども」の立場になった時、どこまで冷静に目の前の親を受容できるだろう、と考える機会になりました。(こけし) |
■ありがとうございました。 今日の事例では、相談者が腑に落ちてからピースがはまって答えが導き出されたり語られだすことがあるのだと勉強になりました。 私は高齢分野の職場ですが、相談を対応する私が見立て間違いなどズレた解釈をしていると、相談者も相談をすることが苦痛になりクライエントも困難性が継続し八方ふさがりになってしまうと想像しました。いかに相談の初めの段階が大切かを学びました。(ぼうや) |
■本日のセミナーを受講し、家族の介護の様子や受け止め方により、家族の見立てができることを学ぶことができました。また野口先生の事例では、このように難しいケースでも、母の子に対する理解により関係性が良くなることがあるのだと知りました。子の障害に対する母の理解が大事なことなのだと思いました。今後の支援に役立てて生きたいと思います。ありがとうございました。 |
■認知症の義母が9月に亡くなりました。自分自身が公認心理師の勉強を始めたころに、認知機能の低下が見られはじめ、ケアマネさんとも連携し、クリニックやデイサービスなどを利用しました。教科書通りの認知症の進み具合であり、私に対する攻撃性が増したりしましたが、勉強していたおかげで、イライラすることはあっても「これが認知症というもの」とある種の受容ができ、対応することができました。今回HCMで再度学ぶことができ、障害受容が家族間にあり環境調整できることが、本人も家族も安定して過ごせるのだなと確信しました。家族の話を聞いてくれる存在、私はケアマネさんでしたが、本当にお世話になりました。良い経験をさせていただいたなと感謝しております。義母も、いろいろわからなくなっていく不安から、行動面も出てきましたが、周囲のサポートがあり過ごせたと感じます。良き理解者支援者がいることが、乗り切ることができる必要事項だと思います。(nekoneko) |
■クライエントの問題が、心理的問題に引っ張ろうとしてしまいがちですが、脳機能の面、身体面から来る問題の可能性も視野に入れて、見立ての幅を広く持って置く重要性を感じました。 うつっぽい、というだけで、心理的問題にばかり焦点を当てがちですが、さまざまな病気の可能性や脳機能から生じる可能性も理解しておくためにも、事例などの勉強はとても有意義でした。ありがとうございます。(青年の木) |
■本日の講義で、以前から物忘れが多くなってきた家族(86歳)が、加齢によるものではなく、認知症の中期に差し掛かっていることが理解できました。記憶が無くなっていく本人の不安は強いのですが、4年前に一度検査を受けた後は医者には行かず、介護認定を拒み、現在薬などは特に服用していません。周囲が脳機能障害に関する理解を深めると同時に、どのような介護が本人にとって、家族にとって一番良いのか、話し合いながら模索中です。今は、デイケアの利用やヘルパーさんの介助などはしたくないという本人の意思を尊重しておりますが、様子を見に行くと、家の中に荷物が散乱していたり、同じものがいくつも買い置きしてあったり、家事も洗濯以外は難しいと聞きました。本人が認知症を受け入れることが一番難しいと感じています。(おとめ座) |
■高齢の認知症の親を介護するということは 自らの生き様も問われることになりますね。 私個人の経験でも、大きな転換期となりました。 父が脳梗塞になり、介護度3の後遺症を残り、病院の面会時に子供のように食べ物やタバコを欲しがり怒り始めた父に兄が胸ぐらを掴んで怒鳴りつけたことがありました。 疾患に対して不理解なのもあったと思いますが、父と兄のそれまでの親子関係が見えて複雑な気持ちになりました。 (セミナーの内容からやや外れて個人的な話をしてしまいました、すみません汗) また午後の野口先生の高次脳機能障害の子供と両親の事例も、勉強になりました。 見立てが重要であるということを改めて感じました。 本日もありがとうございました。(黒にゃ) |
neko nekoさんのコメントを読んで、私もそうなんです!と、思いました。
認知症のことを少しでも知ることができ、イライラすることはあっても「これが認知症というもの」とすぐ受容でき自分の気持ちもリセットできるようになりました。
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