アンケートコメント集-2025基本コース第4回

『「軽度」知的能力障害と児童虐待』(2024.7.13)

今回は,軽度MRの回,ということで,少々ドキドキしながら会場へ向かいました。なぜなら,亡母は軽度MRで,私は異邦人という当事者だからです。「被虐ママの支援」というフィールドがあるならば,自分はその分野にだけはアドバンテージがあるな,と思いました。私も似たような経験が山ほどあるため,多くの普通の愛着関係を持つ方々には想像しがたい,軽度MRの行動が痛いほどによくわかるからです。
告知のタイミングは本当に難しいと思います。私が,母が軽度MRであることを理解した時は,ショックでしばらく寝込みました。その時,母はすでに亡くなっていました。カウンセラーの先生は慎重に慎重に,私が受け入れられる状況になるまで,何年も待っていてくれました。そして,高橋先生の本がなければ,死ぬまで気づかず,苦悩していたと思います。自分の人生を理解することは,生きることそのものです。
残りわずかな人生ですが,今,私と同じような思いをしている人の支援が少しでもできるように,勉強をしています。あの時のような,かわいそうな「私」がどこかにいるなら,真実を知って楽になってほしい,と願ってやみません。
最後に,「いい仕事がしたい」とおっしゃっていた,支援職?の言葉に元気をもらいました。ありがとうございました。
黒羊
野口先生のおっしゃる,前回はここまで,がどこを指すのかがわかりませんでした。
「軽度」知的障害と児童虐待について、事例を通して理解を深めることが、出来ました。MRかどうか迷う方がいますが、子への共感能力があるかどうかという観点でアセスメントすることの大切さを知りました。また、普段の相談で、気を付けてはいても、つい途中て質問してしまうので、改めたいと思います。今日も内容が濃く、ヒントを色々頂きました。明日からの仕事が楽しみに迎えられそうです。ありがとうございました!なっつ
軽度知的障害の回に参加したのは2度目ですが、回を重ねるごとに納得できてきました。対応しているケースになるとまだまだ見立てられないので勉強していきたいです。
虐待は連鎖しない。
しかし、MRの連鎖はしやすく、MRの子は被虐待(異邦人)になりうるので、結果的に連鎖しているように見える。
最近、ネットで話題になっている「放置子」も、親が(程度は色々であれ)MRである場合が多いのかなと思いました。
そうなると、放置子の親に、あれした方がいい、これした方がいいと良かれと思ってアドバイスをしても、MRの親は混乱して、虐待が酷くなる。
親をどうこうするのではなく、子どもの環境調整を優先に検討する必要がある・・という考え方で良いのでしょうか。
chie
当日申し込みしましたが、こちら側のメール受信遅延でご迷惑おかけしました。
対応してくださり、途中から入ることができました。
本当に助かりました。
今回のセミナーを通じて、障害の特性について根拠をもとに理解し、それぞれの事例を具体的に解釈していくことの積み重ねが、非常に重要であると改めて実感しました。これまで、自分では「わかったつもり」で行っていたケアや、「良い」と思い込んで実施していたケアに対して、改めて考え直すきっかけとなるセミナーでした。
また、愛着行動に対する正しい理解と見方を養うことの重要性にも気づかされ、自身の視点を磨き続けたいという思いが強まりました。
子供の相談業務の中で関りが多いのは、母親が軽度MRもしくは被虐者と感じています。子供の学校内での様子の観察から親へ面接の打診をしていますが、理由をつけてなかなか面接の場に現れないことも多いです。子供が発達障害や知的障害の傾向を感じたときに予約を入れてくるのは、母親は正常か被虐者で自分は子供のために今後どうすべきかを心配してあの時の自分を責めながらやってきます。その時は、親の話を傾聴し、子供への環境調整を伝えたり試してもらったりでき、ゆっくりではありますが落ち着いてきます。被虐の親が来るときは、自分が我慢をすればいいとずっと思ってきた方が多く、親の話を傾聴し苦労を労いつつ親の気持ちがほぐれてくると、親子関係が落ち着いてきます。MRの方は、なかなか改善せず同じ話を何度もしたり、いつも相手のせいなのでクレームになりやすく、受講した通りの対応をしていくことで「話を聴いてくれる人」認定となり、子供本人への働きかけがしやすくなる印象です。3年ほど受講していますが、まだまだ新しい学びは多く、日々の相談者の見立てをしっかりしていくことを心に留め置いています。(nekoneko)
会場受講がしたいのですが、家庭の事情もありなかなか参加できません。月曜日が奇跡的に休みで受講日があるときに、思い切って行こうと思っています。ランチョンセミナーも事例検討会も聞きたいです。学べば学ぶほど、自分の仕事での相談者への視点がはっきりしますが、それに溺れることなく謙虚な自分でいたいです。オンライン質問の最後のほうの長文ですが、いつか高橋先生の答えが聞けたらと思います。(nekoneko)
久しぶりに、事例を聞いていて、いやな気分になりました。質問されていた方がいましたが、ケースの話を聞いているときに「だから何が言いたいの?どうしてほしいの?」と思ってしまって、ごめんなさいと思う場面があります。でも困っているのかなと聞きますが。講義を受けているとこれを解決しようとすると本当に疲れます。やっぱり「軽度」MRなんだなと思っていいんだなと、また確信しました。環境調整が大事ってわかるけれど、一緒にカンファレンスしているメ母からの子どもへの関わりをもっと提案となると、どうもうまくいかないなと思ってしまいます。虐待予防って妊娠する前から関わっていけるのかな?生んだ後の親子の関わりを見つめていければいいけど・・・・子どもを一人でも多く生んでほしい(以前の産めよ増やせの様で)日本の少子化の問題解決のためというけれど、言いにくいけれど「軽度」MRの親がどんどん生んでしまったらと思うと怖いです。(人権のことを考えるとこんなこと言ってはいけないけど)ここをうまく虐待に結びつかない環境調整部門を広げていくことが大事なのかな?まとまりませんが。          ?
会場参加ができず残念です。ちょうど仕事と重なり・・・また事例検討会にいきます!
「軽度」知的能力障害について、そして虐待との関連の深さなど、しっくりくる話ばかりで、本当に勉強になりました。実際にこれまでの臨床の中で、私の見立て誤りのせいで、困難事例化させてしまっていたと感じるところもあり、お話を聞きながら、ところどころゾッとしておりました。反省です。
スポット参加でしたが、さらに学びたいことが出てきたので、また次回のセミナーも参加したいと思っています。
基本コーステキストのP212「軽度」知的能力障害のケースワークについて、事例を交えてもう少し詳しく勉強できる機会があるとうれしいです。
大学の就職課で勤務しています。たまにクレーマーの親から電話がかかってきますが、境界線知能か成人学童期だと思えば合点が行きました。学生にVPI職業興味検査をしても、結果を私がうまく読み取れないのは、学生が設問の意味を理解していないままに検査を受けている可能性があったのではないかと思いあたりました。また、被虐の方は頼ったり甘えることができない事が多いが、どこかで誰かに優しくされたり受け止められた経験があれば、カウンセリングに行けることもあると知り、学生への支援はそういった意味もあると意識して対応しようと思いました。今回も沢山の気づきを得られました。本当にありがとうございます。ヒロ
いつも質問の時間が足りないのが残念です。ヒロ
毎回いろいろな質問が出ます。それがとても参考になります。以前開催していたように、Q and Aだけの回を企画いただけないでしょうか?よろしくご検討ください。
今日も本当に有意義な時間を共有させてもらったことに感謝します。今回の事例、現場で抱えていた連携時の不全感も重ね合わせられ、スッとした部分もありました。また、正に今関わっているケースの見立てに迷いと不安がありましたが、今日の講義で確信出来たので、このまま進めていきたいです。ありがとうございました。(J)
MRの理解が深まりました。
質疑応答も面白いけれども、全部聞ききれないのは残念。
答えきれなかった質疑応答に、文章で回答して掲載されるページがあると嬉しいです。
難しい内容でしたが、高橋先生、野口先生お二方とも非常に分かりやすく説明していただき、大変学びににりました。
今回、久しぶりに聴講してみて、抽象的な概念的な説明が多く、現場で活かすには不十分と感じてしまいました。以前の講義の方が先生方の経験に基づく具体例も多く、分かりやすかったと感じました。おそらく、講義時間が短すぎるのではないかと思います。
一方、事例や質疑応答でのやり取りは、先生方のリアルな感覚、捉え方が伝わってきてとても分かりやすかったです。
学び直し中のカウンセラー
事例提供者の想いや切羽詰まった発表に、高橋先生の鋭い視点や前向きな励ましを感じます。事例の重たさを淡々と切り拓いていく解説、カウンセラーとしてやるべき視点や話し方も勉強になりました。具体的な言葉では言わなくても、人の理解の仕方を解説の中から感じました。
高橋先生、野口先生、貴重なそして有意義な時間をありがとうございました。今日はまさに「目から鱗」を実感した1日でした。IQでは測れない社会性の未熟の有無をいかに察知するか。どれだけ情報を得られるかに尽きるのですね。あぁ、意外とそれが難しくもあり、、、まだまだ未熟だと思い知らされた1日でもありました。
また9月も宜しくお願いいたします。ck
今日もお弁当美味しくいただきました(笑)。
〇ついついクライアントの話を傾聴することにこころをうばわれてしまい、質問したいことをこのタイミングで聞いたら(クライアントが)「なぜそんなことを聞かれなくちゃいけないの」など思われないか考えてしまうときがある。が、仕事や経済状況については、必要な情報であり、自然な会話の流れでキャッチしていきたいとおもいます。

〇MRなのか被虐なのかアセスメントする前に、社会資源(カウンセリングなど)をマッチされることは避ける。根拠、材料をもとに見立て方針を考えていくことを忘れない。忘れないで日々にいかしたいとおもいます ポランコ

本日も沢山の学びのあるご講義と貴重な症例のご提示ありがとうございました。
軽度MR(母)→社会的領域の理解の未熟さ・共感(-)→愛着不成立
→虐待→異邦人(子)
の構図がよく理解できました。
また、虐待は連鎖しない!
虐待を受けていた子でも、内省力のある(正常知能の)子は、「獲得安定型」となり、愛着を形成できるの答えに、安堵しました。
しかし、一定数のMRの人がいる以上、その様な人の妊娠・出産・子育てで、異邦人ととなってしまう人がいるのは現実です。
辛い人生を歩む異邦人とならない様、見立て8型の普及が大切と思いました。
りっちゃん
オンライン受講でお世話になっております。質問を読んで頂けて嬉しかったです。境界知能の見立てはいつも難しいと思っていますが、今回さらにIQ100前後のADHDの存在や、IQ60台で物の配置をきっちりする人もいると知り、さらに見立てられなくなりました。他人への共感能力があるかを見極める、的確な質問ができるようになりたいです。また、質問にありました『被虐パパの女性恐怖』について、人によってどのような恐怖の出方をするのか、それは虐待の内容によって変わるものなのか等、もっと詳しく知りたいです。ありがとうございました。ちくわ