『発達障害【知的能力障害と自閉症スペクトラム障害】』(2023.8.20)
■ASDには誤診が多いとの事。学生相談の現場では、ASDと診断されてくる人が爆発的に増えており、支援部門は合理的配慮の業務で多忙です。でもよく聴くと愛着の問題が色濃い人が多いので、本当のASDは果たしてどのくらいいるのだろうか、と考えさせられました。またカウンセリングルームでは、カサンドラを自称される方と関わることも多いのですが、今日の事例を勉強してみると、clもその夫も皆被虐に見えてきてしまっています。特に、学童期母の元で育った女性がどのような思いになるのか、の理解が難しいです。かなり混乱しているので、改めて落ち着いて各ケースのコンスタレーションを丁寧に紐解いてみたいと思います。(蓮花) |
■本日もありがとうございました。異邦人支援者です。 何度聞いても、ASDの異質さを理解して正確に見立てるのは難しいなと感じました。私自身、周囲からASDと誤解されがちなところがあります(セミナー初参加の時は、自分はASDでは?とも思いました)。ASDの方に対し「アレ取って」が通じないというお話を伺い、コンピューターのプログラミングと似ているなと思いました。人の暗黙知を理解しないので、膨大な論理式で具体的に記述していくような。私(異邦人)も曖昧な指示が苦手です。ただ、ASDの方とは異なり、MR親(或いは関わる人)の一貫性の無さからくる折檻や怒りの暴発を避けたいという「怯え」の心理からです。根本の違いはありますが、曖昧さ回避が必要という点では、普通の成人期よりも、異邦人とASDのコミュニケーションの方が親和性があるのかも?と感じました。今日の事例検討でも出てきましたが、誤診された異邦人の話は、役割の決まった機関に所属する一支援者として、一体何ができるのだろうかと毎回考えさせられます。 ランチョンセミナーではICD-11の話が聞けて良かったです。日本語訳を待ち望んでいたのですが……ディメンショナルモデル、日本語訳が出たとしても益々理解が難しいということは、なんとなく分かりました。〈Hello World〉 |
■今日はどうもありがとうございました。 野口先生の事例2の母親はまるで、私でした。ここに参加させてもらう様になって、それまでは、自分責めのベクトルだったのが、コンステレーションを学んでから、私も子どもの頃から大変だったんだ、頑張ってきたんだなーと思えるようになりました。気持ちがとても楽になり感謝しています。 私は自分がカサンドラだと思っていて、なぜ、ASDの夫と結婚したか、自分でも謎だったのが、父がそうだったので違和感を感じなかったんだと思い至りました。母は攻撃してくるけど、父は攻撃しないので優しい人だと思ってたんです。 でも、本来なら、娘が攻撃されているのを見たら、助けるのが父親だと言われた事があり、確かにそうですよね。 と、コンステレーションを学んでから、色々、謎が解けていくのが面白いです。息子は小学生高学年から登校しぶりが始まり、高校中退、通信制、自閉症スペクトラムの診断と当時は何で???の混乱状態でしたが、講義を受けて、何だ、ぜーんぶ、セオリー通りなんだという事もわかりました。ただ、本当に自閉症スペクトラムなのか?と半信半疑なところもあります。正直、今日のお話を聞いても私には息子のことは分かりませんでした。診断名をつけて、悪いのは私じゃないと思いたいと言う気持ち、いや、息子は人に関心あるしなあとか。。。来月は異邦人ということで、私は、自分が異邦人という自覚があるので、また、楽しみにしています。私にとっては、知る=楽になると言う事です。セミナーを開いてくださることに心から感謝いたします。私は子育て支援者でもありますので、こんな私がやって大丈夫か?という思いと、だからこそ、経験を活かそうという気持ち両方です。今日の最後の先生の心の話を聞いてあげてください。そうすれば変わっていきますからという言葉は私にとって救いでした。私も、家族も含めて周りの人にそうしていきたいと思います。ありがとうございました。 カワセミ |
■初めて参加し、高橋先生にたくさんご質問できました。ありがとうございました。 現業で精神疾患の方の相談に乗っており、資格取得した時のままの認識で仕事をしていることに不安を覚えていました。 先生や現場で支援されている方の意見を聞く機会がなかなかなく、今回の場でお話しを伺えたのは、大きな収穫でした。 これからも出来る限り継続して受講したいと思います。(ひさりん) |
■昨年から参加しています。いつもありがとうございます。自閉症スペクトラムに関して、高橋先生が水の温度に例えてお話されたのが腑に落ちました。数字は近くても質的な違いがあることが、スペクトラムと言われると見えにくくなると思います。人間の成長もそうですよね。毎日は続いていますが、幼児、学童、思春期、成人期とどこかで壁があって質的な違いがあることをセミナーで学んでることに気づきました。 かんこ |
■勤務先の事業所にASDの男性が一人おり、知的能力障害もある方ですが、見たものを写真のように記憶し、生年月日を伝えると、計算しているのか一瞬で何曜日か答えられます。 MRや統合失調症の人と作業をするとストレスになるので注意が必要だと講義の中で説明がありましたが、確かにパニックを起こしたり自分の胸をバンバン叩いたりします。 MRの女性に特にしつこく指示されてパニックを起こすのですが、その女性が何日間か休むと早く来てほしいと言います。長年付き合いのある人に対して何人かそのように発言することがあり、愛着ではないかと思うこともありますが、単に環境の変化を好まないことからくるのでしょうか!? 事例検討については、深く質問をすることが大事で、常識はおいておいて、表面に見えないものを探る作業が必要だと感じ、難しいですが興味深いと思いました。 (プーランク) |
■昨年に引き続きの受講で、自分がこれまで考えていた自閉症スペクトラムへの理解が随分と書き換わりました。 ASDの世界観と行動や言動の理由を知り、一年かけてやっと消化され腑に落ちてきた感じがします。 毎度のことなのですが私の性分で、新しい世界観を知るとそれを自分の中に再現し(どんな世界が見えるのか?)と疑似体験してみたくなるのですが「情がなく、整然とした秩序の世界」を心に描こうとしてはうまくいかず、そのたびに息苦しいような気持ちになるこの数日でした。当然といえば当然なのですが、私たちにとって「異質」というのはそういうことで、この「異質」からくる息苦しさをASDの人たちは日常的に感じているのだろうと思いました。 逆に先日何かで”従来ASD者は共感性が乏しいとされてきたが、ASD者の行動パターンに対しては共感できる”という文章を目にしたのですが、確かにASD同士ならば同じ世界が見えるのかもしれないと、こちらについても納得。。。 会場ではスペクトラムの濃淡と愛着との関係について質問が上がり、これが奥深く大変面白く感じました。 難しい話を分かりやすく伝えてくださり、質問者と先生方の相乗効果で学びが深まっていくこのセミナーが大好きです。今回もありがとうございました。 ボビンちゃん |
■受講者から講座の理解を深める鋭い質問が多数あり、面白かったです。 今回も有意義なセミナーでした。 ASDと被虐者異邦人の見極め方として、「人への恐怖心・葛藤の有無」がひとつのポイントとなるというのが、とても参考になりました。(幸福の木) |
■ASDの方の障がい特性がわかりやすかった。 0065浅川 |
■事例を聞き、コンステレーションについても考えながら紐解いていくのが、すごいと思いました。被虐がASDと誤診されることも、なるほどと思いました。まだまだ、わからないことがたくさんありますが、色々勉強になります。ありがとうございました。 |
■家族のコンステレーション見立て、勉強になります。 家族コンステレーション見立て、解説をたくさん、聞いてみたいです。一緒に考えてみたいです。事例研究でしょうか。 社会背景も絡めた話を聞きたいです。 自身を振り返らずを得ずきついですね。 質問がうまく送信できず残念です。 |
■非常に興味深い内容でした。特に事例において、母親の膝に座るという行動が何を意味するのかを考えた際に、決まり事として本人が行動している場合もあるというケースが目から鱗でした。ASDの特徴を教科書通りに受け取ってしまうと、こうした行動で判断を誤ることもあるのかもしれません。また会場の質問からも大変気づきを得ることができ、感謝しています。ありがとうございました。 事情が許せばぜひ会場でセミナーを受けてみたいと思っています。ありがとうございました。(M) |
■asdと被虐の判別がなかなか難しいと思いました。 asdと誤診された被虐者の話は興味深く、最近多数出ている自閉症の自分史本は、ほとんど被虐者なのではと思いました。 どの方も幼少期の虐待体験が書かれており、それでも自閉症だったから周囲に理解されずに虐待やイジメがあったのだと理解されている印象があります。 仕事の中で、注意深くクライアントと接していきたいと思います。 質問お答えセミナー、楽しみにしています。(nekoneko) |
■今回は、ASDと誤診されがちな「異邦人」のお話も聴け、 見立ての鑑別として、人に対してなのか、秩序が満たされなかったことに 対してのことなのか、一貫性の有無などのお話が参考になりました。 事例の中で、その時語られたことだけでは、愛着行動のようにきこえてしまう行動も、 実は儀式的行動だったということで、見立て直すことで理解も深まる様子が分かり、 勉強になりました。ASDの視点、他にも異邦人、MRへの理解を今後ますます学んでいきたいと 思いました。 Tonkomom |
■今回、最後の会場質問者からのASDの人は「あれ」と表現するのか?という質問とともに、ASDの場合「指さし行動」が出来ないということが、なるほどと腑に落ちました。ASDの捉え方のひとつの目安になりそうですね。今後、相談業務の際に、気にしながら傾聴しようと思いました。 今回は3回目の受講ですが、毎年新たに加わる情報がとても貴重と感じております。なかなか会場に出向いて参加出来ませんが、来年には会場で受講し、ランチョンセミナーにも参加したいと常々考えております。毎回、貴重なお話を、惜しみなく学ばせて頂けることに感謝しております。ありがとうございました。 |
■初めて質問にお答えいただけてうれしかったです。夫がASD診断されている妻(出産後)からの相談が続いていましたので”頭では”ASDの行動パターンがイメージできました。被虐とASDの鑑別については今まで考えたことがなかったので、今後丁寧に聞き取っていこうと思います。 ASDの人の世界理解もなかなか難しく、ASDの人の対応を身に付けていくことは大変なことだと思います。上手に家族がASDに対応できるようになると安定してくると伺ったので少し見通しがもてて安心しました。(asa) |
■毎回セミナーの聴講が楽しみで、あっという間の4時間半です。異邦人とASDの誤診について、この見立て8型に出会わなければ考えも及ばなかったことで、改めてこのセミナーの奥深さを痛感しました。ひとつひとつの見立てを丁寧に新しい知識とともに学べるこのセミナーで学び直しをさせていただいています。 コースで受けていますが、都合で聞けなかった回があるので、今後はオンデマンド配信があるとうれしいです。(S) |
■本物のASDがどこにいるのだろうかと思ってしまう程に誤診が多いと常々感じています。 自称ASDユーチューバーとして解説動画を配信している人や,生きにくさを作品に込めてパフォーマンスするASDラッパー,野口先生のご紹介下さった有名な本の著者たちもですが「生きにくさを抱えている人たちの助けになれば」「生きにくさを他者と共有したい」と口を揃えることそれ自体がASDの本質から外れているのでは?と指導者に質問すると,「スペクトラムだから」「自閉度が薄いから」と必ず返ってきます。 今日,先生方のお話を聞いて,ASDのみならず発達障害や精神障害についての多くの誤解,誤診のもとにある根本的な問題は,異邦人の概念が支援や診療の現場にないことなのだともどかしい思いでいっぱいになりました。 異邦人理解をより深めるために,本日の講義で野口先生からご紹介があった書籍の中で異邦人が語る「周囲と適応するため自分の中に生み出したキャラクターたち」の解説を,一般の異邦人クライエントさんにも対応させて詳しくお話頂けると嬉しく思います。 クライエントさん本人にその意識が在る無いにかかわらず,異邦人たちは生きていくために幾重にも新たなキャラクターを作り上げ自分の上に積み重ねていると感じます。治療の過程で作ってきた様々な自分が語られますが,人によって異なるような,それでいてどこかに共通点があるような・・・・気がしています。 キャラクターの観点から,治っていく過程でそれらがどのように意識上に顕われ,また,それらの下に隠れていた本当の(核となる=愛着のある)クライエントさん自身ががどのように解放されていくものなのかについてご講義を希望します。(KM) |