アンケートコメント集-2022基本コース第4回

「『軽度』知的能力障害」(2022.7.24)

会を追うごとに質疑応答も活発になり、学びが深くなる実感があります。
事例や質問が勉強になりました。これまで高校生でいわゆる進学校に行っていた方、大卒、さらに大学院卒でも境界知能の方がいらっしゃったので、学歴は重要な情報でもありますが、その情報だけで境界知能を除外できないとも思っています。
先生方のわかりやすい講義と、具体的な事例をもとに受講者全員で見立てをしていく内容はとても勉強になります。カウンセラーを専門として仕事をしている訳ではないのですが、介助者として、セラピストとして、目の前の方と接する際にとても参考になっています。また、自分自身が被虐者(異邦人)であった過去を発見し、確信することで、今までの自分自身の心の発達段階を整理していく作業になるので、深い部分の癒しにつながっています。
野口先生のPDF資料は、テキストよりもわかりやすくまとめられているので(?)、その場では理解しやすいのですが、セミナー内での短時間で、メモが取りづらいのが残念です。
質問や意見は、同じ人が何度も、ではなくて、多くの方から聞けたら、さらに参考にしやすいなと思います。
HCMカウンセリングセミナーは、昨年この回にスポット参加したのが初めてでした。前回参加時は有資格者というだけでした。その後、支援の現場を経験したことで、今回は知識と体験が繋がったように感じました。「境界知能⇒面倒くさい」「軽度MR≒70⇒ちょっとかわいい」「軽度MR≒60⇒危ない」という表現が、まさに!という感じで肚落ちしました。
 高橋先生の北海道でのお話を聞き、「軽度MR」の考えが専門職間でも浸透していない現状を知り、虐待連鎖論を口にする支援者との連携の難しさを感じました。先生方のメソッドが、広く普及することを願って止みませんが、知的障害について語ることはまだまだタブーなのでしょうね。事例検討での高橋先生の「傾聴も共感もできているが、説明が足りていない」とのご指導……説明や理解を伝えること、改めて難しいなと感じました。
 最近、緊急対応で、とある母親の相談を受けたのですが、話を聞いていくほどに境界知能を確信させるような言動が続きました。話を聞くのも大変でしたが、その先に小さな子どもがいると思うと「ここで繋がりが切れてはいけない」という思いを強くしました。被虐待児を助けるためには、子どもの命最優先で介入することも勿論ですが、養育能力の無い母親の暴発を止めるような、母親と繋がる機関も必要なのだろうと感じています。
 毎度毎度、仕方がないことと分かってはいますが、今回も軽度MRの「共感能力の欠如」の現れた症例を聞く度に、私の過去が浮かんでは確信に繋がり、絶望へと流れていきました。笑うしかないというか「感じること、停止。」状態でした。
中身がどんどん濃くなっていて、本当に勉強になります。
今回も臨場感あふれる事例に加え、ドラマティックな展開まで含まれる大興奮なセミナーでした。
最初は境界知能、発達障害だからといって、一括りに脳機能障害有群にまとめるのは(なんだか乱暴だなぁ)と感じていたのが正直なところでした。
しかし共感には高度な能力を要するということに納得。
IQのレベルごとの特徴が表れる理由、理解、行動などを事例で示されるごとに納得。
直接的な虐待がなくても、母がMRというだけで子どもは心理的ダメージを食らっているという点で、もはや撃沈でした。
特に午後に提供されたIQ毎の違いを表す事例を聞いている間、私が保育園勤務で出会った色々な保護者の顔が浮かび、不可解だったことの答えが目からポロポロとこぼれてくるようでした。(そしてその子どもたちの行動の意味も)
困難事例の特に多い昨今、保育士はもっと心理学を深く学ぶべきかもしれませんね。
事例検討の中の『たくさんの人の中にいるのが苦手』なのは、自分自身にもあり、ついよくあること、普通のこと、と思ってしまいがちです。私のポジションを常に自覚して、相手の方の言葉を聴きとらないと、大事なことを見逃してしまうことに、改めて気づきました。今回の事例は、随所に異邦人感が満載でしたので大丈夫ですが、ふとした会話の中の一言は要注意です。
今回も、ありがとうございました。
MRの認識を改めて見直す良い機会になりました。
ありがとうございました。
子育て中のお母様の悩みなどを聴かせて頂くボランティアをしております。現在2人のお母様の話をうかがっていますがMRと被虐のお母様です。
初めは話していてなんとなく違和感を感じていたのですがその理由がはっきりしませんでした。セミナーを受け、いろいろな事例をうかがっていくうちにこの2人がまさに当てはまっていると確信することができました。そうしましたら私自身も気持ちに余裕を持ってお話を聴くことができるようになりました。
今回の事例検討会でMRの方が3人いましたがIQ60,70,80の見分けに苦心しました。というのは私の職場にいるMRの人は話していると普通な感じなのでセミナーを受けていなかったら今だにちょっと変わった人という程度にしか思わなかったと思います。
しかし、テキストに記載されているMRの特徴を読んでとても納得しました。変わった人という印象から明らかにMRだと確信できたおかげで対応に困らずに働けます。私もストレスが軽減しました。
毎回、丁寧で具体的にお話し下さるのでイメージしやすく大変有難いです。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
これまで教員としてかかわってきた様々な事例を思い返すと、MRに該当する事例がかなりあったように思います。本日の内容を勉強することができてよかったと思います。ありがとうございました。
今回はじめて参加しました。この見立てから支援へつなげていけるように受講をしたいと思いました。
午前の講義が、早すぎたので、もう少しじっくりお話を聞きたかったです。
仕事上、ほぼ知的障害がある対象者ではないかと思い浮かべるぐらいの内容でした。時間的に巻きの部分もあったので、もう少し余裕を持って聞きたかったところです。
職場に紛れている、ASD、境界知能の同僚のミスを防いでも、上司に報告すると、何故かこちらのせいになるのが不可解です。自分にフォーカスと言い聞かせていますが仕方がないですね。注意ではなく、こう対応します、以上、で理解や改善でなく、こちら側の忍耐しかないのですね。セミナーで学ぶとこのモヤモヤが払拭されます。
ありがとうございました。学ぶ、知るって楽しいです。
IQの見立てがとても難しかったです。60は、わかるのですが、70、80、と正常知能の方との区別がつきにくいです。どうしても、学歴等にまどわされてしまいます。話のつじつまが合っていないとのことだったので、確かに思い返してみたら、話のつじつまが合う方と合わない方がいたかもしれないと思いなおしたところです。
今後のケースワークにとても役立つと思います。ありがとうございました。
レベルが高く、やっとついていく感じでしたが、事例の見立て、Q&Aコーナー、先生方の回答が大変参考になった。
養護施設に入所している軽度知的障害のお子さんを支援しているため、非常にイメージしながら話を聞かせていただきました。特にIQ70くらいのお子さんの支援はとても難しく日頃頭を悩ませながら支援をしております。今日のお話を参考にしながらまた明日から支援していこうと思いました。
事例を見立てることが難しかったので、復習をしたいと思います。
MRは、来談者のかなりの数を占めるのでマスターできればと思います。
本日も楽しいご講義をありがとうございました。
MRの方でも進学校や大学進学をしているなど判断に迷うエピソードがあったので、今日は大変勉強になりました。
事例をもとに見立てをし,その根拠も説明してもらえるので,とても参考になります。やはり事例をもとに考えることが今後の実践の参考に大いになるので,今後もよろしくお願いします。
事例を通して、成人学童期、被虐異邦人、MRのちがいの理解が進みました。
まだまだ不十分ですが、的確な見立てができるように学びを重ねていきたいと思います。
今日もとても勉強になりました。常日頃、疑問に感じていたことをしっかりと教えていただけたという感じです。ありがとうございました。
軽度知的能力障害の見立てがより深まったと思います。60~80の区別はなかなか難しいと感じます。見立てた後の虐待リスクに対するケースワークについても触れていただき、参考になりました。
今回もありがとうございます。
「軽度」知的能力障害は知ること・支援者間で共有することが特に大切と毎回身にしみて感じます。
60・70・80の見極め表も大変心強く、職場の手元に置いています。
クレーマーさんが来ても、「あ~80さんね」と気持ちにゆとりをもって接することができるようになりました。
また常々思っていた「この”支援”に意味はあるのか」に「支援をしない」というコメントを頂いたことも自信をもって「やりません」につなげることができると思います。
見立てが大切ということを毎回感じています。
毎回とても楽しみに聴講させていただいております。新しい学びが非常に多く、学校現場でも広げていけたら、もっと見通しもよくなるのではないかと感じています。
産後の母子に関わる仕事をしています。MRの理解は大切なところであると思っています。今回の講座では事例を通してIQ60.70.80の特性の違いがよく分かりました。
傾聴の大切さも改めて感じました。(口を挟んでしまう事があるので) 有難うございました。
自分自身が見立てに対する理解がないのかも知れませんが、今回の研修でMRについての見わけ方はわかりましたが、支援の方法などが分かりませんでした。先生方の言葉の端々に、MRだから手立てがないようなことも感じられました。環境調整くらいしか手立てがないということなのか、あくまでも、見立ての勉強なので、支援方法は別の機会に学ぶということなのでしょうか。MRと分かったとき、どのように支援したら良いか、お聞きしたかったです。
軽度知的能力障害の内容を詳しく解説していただき、ありがとうございました。IQレベルの詳細までは、今の私には判断が難しく、まだまだだと感じます。テキストも第4版より内容が専門的で盛りだくさんになり、復習するのに助かります。

SSWで関わるケースのほとんどが保護者がMRと感じています。カウンセリングは効果がなく、具体的な環境調整が入ってくると落ち着いてくるという実感を得ていました。この講座を受けることで、転職して始めた仕事ですが、落ち着いて取り組めると感じます。
今日の事例で、IQを高めで見ていました。そう考えると、SSWに関わる家庭の問題がより明らかになるような印象を持ちました。IQ70台で中堅私大心理学部に入れるのも、自分的には驚きでした。私自身がMR(ADHD・ASD診断受けてます)であり、自身の生い立ちを思うに問題はあるなと思います。MRの自覚を持つ自分ですが、心理支援職についていてよいのかと実は講座を受けながら思います。

貴セミナーを受ける度に、自分自身の安心につながっていきます。ありがとうございます。
見立て8型はまだ完全に理解しきれていませんが、今日のMRの人の特徴はいろいろ理解できたと感じます。
上級セミナー参加後の学び直し中ですが、現場の見立てが非常に楽になりました。しかし、自分だけが。申し送りで自分だけ余裕で見立てるため。マイペースで行きます。
私は、仕事で相談員をしています。あるケースについて職場の保健師である上司に、見立て8型の中でのMRを想定して話したところ「あの人はMRではない」と指摘されたことがありました。また、児童虐待は世代間連鎖があると、職場の研修会では学んできましたが、本日、野口先生から現在、研究が進んでおり、世代間連鎖はないと学ぶ日も近いことを感じました。最近、職場の上司が野口先生の研修会に参加されたので、今後は見立て8型での見立ての話も出来るようになるかと期待しています。毎回、学ぶたびに見立ての難しさを感じます。特に、この回は現場の見立てでとても大事だと思っています。これからも宜しくお願いいたします。
軽度知的能力障害群、私にとって一番受けたい講義内容のひとつでした。
午後の事例とIQの見立てでは、全問不正解でした。
イメージとして、IQ60や70でも思っていたよりもたくさん話せるのだなと思いました。
(もっと支離滅裂なのかと思っていました)
逐語録の聞き取りをして更にその解説をして頂いて、ようやく少し理解が出来たような気がします。
毎回貴重な講義ありがとうございます。MR の母親の学びは、異邦人の私にとり、母を理解する事でもあります。どこかで母に愛されていたと思いたい自分がまだいる事に気づきます。自分の都合で可愛がるMRの母を知り、自身の勘違いにも気付けました。強い緊張感や、不安感とも一生付き合わないといけない事なんだなあと客観視したりもしています。また、MRの方を擁護する傾向が身の回りにありがちで、支援側としては仲間との理解の共有が難しいのが現実です。会場の方(学校関係者)の質問への先生のご回答がとても参考になり、相手が理解し易いような、具体例をお伝えしてみようと思いました。これからも、講座で学んだ事を現場で生かせていければと思います。今日も一日、有意義なお時間を頂きありがとうございました。
MRのIQレベルによる、訴える内容の違いと見立ての根拠を示していただけてよかったです。
軽度知的能力障害や境界知能のことがのみ込めてきました。
それと同時に経験してきた「困難事例」がすーっと、「そういうことだったのか」と見えてきました。
仕事が楽になりそうです。
一般的に言われていて今まで自分がイメージしていた「軽度知的能力障害」から一歩も二歩も踏み込んだ捉え方、さらに「境界知能」という領域の考え方には本当に目からウロコです。
この領域での問題を理解できずに、振り回されてきた自分がいたことにも気づかされました。
「軽度知的能力障害」、「境界知能」をIQのレベルで特徴分けされていることも非常にわかりやすく、一色単に大雑把なイメージになりがちな「軽度知的能力障害」を見立てる際のヒントになりました。
HCMの考えに照らし合わせれば納得の道理ではありますが、やはり「虐待の世代間連鎖はない」というお話も驚きです。
世代間で連鎖されないからこそ、人としての計り知れない深い物語があるのだと思いました。
軽度知的能力障害を言うのに、このセミナーでわざわざ「軽度」としている理由が分かってきました。
同じ知的能力障害でも「軽度」の場合は、今まで思っていた知的障害と全く違って見えていたということなのですね。
世間一般で認識している「知的障害」のイメージは、中重度以上の知的障害という話と、「困難事例」の大半は軽度知的障害のこの2点は、何度聞いても思わず頷きます。
軽度知的障害もIQレベルによって、特徴それぞれあるし、どこ視点も本質すぎて、大変勉強になりました。こんなに面白い話、他で聞いたことがないです。
そして何より素晴らしいところは、明日から現場ですぐ使えることです。心の中で「この話は、タイムリーだ」と思った人も少なくないでしょう。
個人的には、物事の本質を見えるようになって、モヤモヤが解消できました。あとは、それをどううまく関係者、家族に共有するかという自分自身の課題が残っています。
本当に素晴らしいセミナーでした。引き続き学ばせて頂きます。
軽度知的能力障害のことが分かってくる度に、同僚との認識の違いが壁のように感じられてきました。
あの利用者は「知的障害かも」と上司に伝えても、頭ごなしに「違うよ!」と正されてしまいます。
それにどう答えたらいいか、先生も講義してくださいましたが、それもまた支援者の技量なのだと思いました。
それにしても、「虐待は連鎖しない」なんて、どう言ったらいいのやら・・・
早く職場の人みんなにこのセミナーを受けて欲しいです。
事例のIQ60、70、80、とそれぞれ話す内容の違いをじっくり学べる講義は他にはありません。
現場で話しを聞いていると、この幼い心性でこの社会を生きている、それがどういう生きづらさを生むのか、想像に難くありません。
手厚い社会福祉制度を作り続けていますが、健常者を基準とした社会に合わせる支援内容を見ていると、障害理解が十分でないことは明らかです。
ランチョンセミナーでは「カウンセリング最後の言葉は何を返すのか」ここがずっと知りたいところでした!
なんとかしようではなく、解説できるようになりたいと思いました。
事例検討会では支援者の在り方、心、思考、どれをとっても学びは多く、参加者の感想が発表者を称え、新たな気づきを生み、気づきを皆さんが共有し、皆さんから支援の現場へ流れていきます。
見立て8型を共通言語として理解しているからこそ、参加者同士の大きな力動が生まれていることをひしひしと感じます。
黙っていても実感できる、参加者同士の繋がりをたくさんの方と共有できたらな、と思いました。
今日の事例検討会は、二つとも見立ては被虐者「異邦人」でした。
どちらもとても不思議な訴えでしたが、その奥にある不安が、自分の存在感が感じられず、この世に自分の居場所が見つからない、という訴えだったとは・・・。
カウンセリングというのは、その声を聴き、その苦しみが説明されて自分自身の感情を感じていく営みなのですね。
本日のランチョンセミナーは、第5ステージの応答技法でしたが、その講義と事例で問われた支援方法がきれいにマッチして心の中に入ってきました。
IQ70、80のケースはずいぶん能弁な印象でしたが、これだけ喋れても相手の気持ちに共感できないとうのは、あらためて恐ろしいことだなと思いました。
ランチョンセミナーでは、「治療のプロセスで出る正当な怒り」と「その他の要因による怒り」のお話があり、私が実際にクライアントから怒りを向けられた時のことを思い出しました。「お!怒りが出たぞ!」というのは早合点で、
前のめりに治そうとするカウンセラーへの怒りだったのか…と反省しています。
会場セミナーに毎回出席しています。
事例検討会は、回を重ねる度に質疑応答が活発になって、先生方とのやりとりがどんどん深まっていくようです。
私も是非、質問したいことがあったのですが、みんなからの質問が途切れず、時間切れ。
とても残念でしたが、帰り通、できなかった質問をずっと反芻して、自分なりの答えがまとまっていきました。すっきりです。