アンケートコメント集-2023上級コース第5回

『認知症・高次脳機能障害』(2023.10.15)

脳機能の障害を学ぶとき,いかに自分が知らず自己投影をしてしまいがちか,ということに突き当たります。語られる或いは語られない言葉を精査する際,脳機能障害の選択肢を除外してしまうと,人がこのような状態になる時,その心中はこうであろう,と自分事へ引き寄せて解釈してしまう。このことが見立てを誤らせ,セッションの方向性を見失い困難化させる要因になるのでしょう。見立て8型の基本に立ち返り,まずは脳機能の障害の有無から見立てようとする姿勢が重要であることを改めて肝に銘じました。
一通り8型を学び知ってみて,再び成人期に関心が戻ってきているように感じています。定型発達で成人期に達した人の心の内にも,社会的場面で出すか出さないかは別問題として,幼児性や学童期心性,人によっては(程度の差こそあれ)愛着の否認や自閉症と共通するこだわりなど,様々な要素が含まれているのではないか?と考えることがあります。正常に発達,成熟を遂げた人の心の様々な様相をより知ってみたいと思います。例えば,MRや反社会性人格障害や統合失調症などの脳機能障害がなくとも犯罪を企て起こしたり,悪行を繰り返す人もいると思います。また,そのような不適応を起こさないまでも,大人が健全な範囲で様々な心性をどのように内包し維持しているのか?興味が尽きません。見立てを行う上で基本中の基本となる成人期概念ですが,より深く学びたく思っております。ご教示戴ければ幸いです。(KM)
とても興味深い内容で新たな知識を得ることが出来たこと、高橋先生、野口先生の解説から自分が持ていた知識との擦り合わせが出来て大変勉強になりました。
オンライン参加時にミュートされていない参加者がほぼ毎回いるようです。事前にミュートするよう声掛けはされていると思うのですが、ミュートされていない参加者については運営側で強制的にミュート頂くことはできないでしょうか?今日も講座中もミュートされていない方の生活音的なものが結構頻繁に入っていて集中が途切れてしまったのと、聞きたい内容だった部分が一部聞き取れない状況となっていました。お手数ですが、可能な限り改善頂きたく思います。よろしくお願いします。
高橋先生。退院翌日とのことでしたが、Zoomでお元気なお顔を拝見でき、とても嬉しくほっといたしました。ありがとうございます。
野口先生のランチョンセミナー『愛着の発達と介護行動』では、愛着が形成されていると愛着のやり取りが3世代続くとのお話が、強く残りました。お話から想像した家族像は、とても眩く夢の中のようで、「そういう世界があるのだな」と羨ましく思いながら聴きました。
午後の興津先生の事例、見立てがとても難しかったです。2事例目ではきょうだい間の連携が噛み合わない部分にばかり意識が行き、長男の発言の一貫性まで考えられませんでした。3事例目を通し、成人学童期(学童期)の理解が入っていないことに気づくことができました。見立てをし、相手に合った話し方や語り方(伝え方?)が必要とのこと、その通りだなと反省すること多々浮かびました。会場事例のお時間では、貴重なお話が聞けて、改めて野口先生の知識と経験の深さを感じました。様々な分野で活躍される皆様の、それぞれの関わりの視点の違いなどが知れて良かったです。〈Hello World〉
高橋先生、治療で体調が万全ではない中でもZOOMでお顔を見せてくださってありがとうございます。さすが…毎回思うのですが、高橋先生の脳の解説は分かりやすくちょっと面白いのです。そして今回はそのお姿から(高橋先生、体調は辛そうだけど心は負けていないな、戻ってくる気満々だ)と感じるものがあったので、今後は安心して復帰を待つことができそうです。
野口先生も大変お疲れさまでした。今回のランチョンセミナーはいつもにも増して深い内容でした。親から愛着を与えられて人生が始まり、いづれ子に与え、親に返し、最後は子から受け取る。一生を通して世代を通して人は愛着をやりとりしているのだと思うと、その壮大さに圧倒されそうになります。そして介護も通院も拒否していた父の姿、自宅で亡くなったら異状死扱いになるのではとぼやく母の姿を思い出し、また色々と腑に落ちました。
演習事例では興津先生の切れ味のよい判断と視点、野口先生の優しく一つ一つ確認して答えを導いていく解説との対比・角度の違いが興味深く、それぞれ違った先生の物の見方を知るというのは勉強になるな、と感じました。ケース1の成人期家族の逐語が〈妻&長女〉の発言で括られ記されていることが多く、見立ての際に(一緒だと判断しにくい…)と感じたのですが、なるほど母と娘の意見が一致して共同しているからこそこのような記載にならざるを得なかったのか!と解説に納得したり、アンケートの中に〈被介護者に対する家族の思い〉を訊ねる項目が入っている点に玄人っぽさを感じたり、様々な発見があり楽しかったです。
今回のタイトルは「認知症・高次脳機能障害」でしたが、普段はなかなか現れない成人学童期の逐語が見られたり、認知症の症状とされるものがMRとちょっと似ていたり、高次脳機能障害の失語症が統合失調症の「言葉のサラダ」を彷彿とさせたり。これまでの記憶を総動員して盛り沢山でした。 ボビンちゃん
自分の生き方、今の立ち位置によって,同じ講義でも違うところに注目するので、違う内容に聞こえるという高橋先生の言葉に深く頷いています。昨年も同じ内容を聞いた?はずなのになあ!着目点が違っていました。
事例検討会の事例の方は、感情をほぼ出していない利用者さんでしたが、一方で周りの状況を理解していて、作業も丁寧でクオリティーが高いという情報からMRや自閉症ではなく、異邦人との見立てでした。これも自分の頭の中にバイアスがあると正しく情報が入ってこないことを再確認しました。
フラットに理解出来るようになるには、もっと何があればいいのか,自分がどうであればいいのか、ずっと考え続けているのですが・・・。(はなこ)
MRや成人学童期にはできないが被虐待者は認知症の親の介護ができると話されていましたが、葛藤はかなり強いのではないかと思いました。以前、介護の手続き等の実務を代理で行う事業を紹介する記事をみたことがあります。散々虐待を受けて若くして家を出て長年没交渉だったのに親が介護が必要になると面倒をみてくれと矢の催促がきて精神的にもキツイ。親と縁を切りたいと思う人が増えている。その為、親子の間に入って施設等の手続き以外にも親との接触を減らす為必要なことを代わりに行う事業を立ち上げたとの内容で、100万円位ですべてやってくれるそうです。人の手を借りずに自分が親の面倒を見ないといけないという思いもわかりますが、一旦距離を置こうと考えると同居して介護するようなことはできないのではないかと思いました。
今回は高次脳機能障害と認知症についての講義でしたが、脳の各部位についての説明が興味深かったです。認知症の場合に海馬から萎縮が始まるとは聞きますが、虐待を受けた場合にも海馬が小さくなると聞いたことがあります。MRI等で見ることができるのでしょうか?また、私が勤めている事業所にロボトミー手術や、難治性てんかんの為、脳の手術を受けた人がいました。当時対応に苦慮し、自分なりにはいろいろ調べましたが、はっきりしないことが多く、どのような手術であってその方がどのような状態でどのような配慮が必要だったのかと思います。
事例検討は当たるのは半々位で毎回見立ては難しいなと感じますが、先生方の説明や多くの質問内容から毎回発見があり勉強になります。(プーランク)
事例がわかりやすく、仕事に活かせる内容でした。(ゆう)
今回オンラインでもランチョンセミナーに参加することができて良かったです。またそのような機会があるとうれしいです。よろしくお願いします。
高次脳機能障害の理解が深まりました。
こちらの機材等の問題で最初の15分ほどつながりずらく、高橋先生のお話があまり聞けなかったことは残念でした。パソコン・スマホ・タブレットでつながるものを都度つなげ、何とか視聴することができました。
会場に行きたいものです。
ありがとうございました。(nekoneko)
今回は、特にランチョンセミナーでの気づきが大きかったです。愛着という視点から介護問題を考えたのは初めてで、介護をする側だけでなく、介護を受け入れられるかどうかにまで愛着の問題が関わっていることに気づかされて驚きました。愛着の有無が人生に及ぼす影響がこれほどまでに大きいとは。
今回少しマイクの音割れが気になりました。聞き取れないほどではなかったのですが、特に野口先生のマイクが少し音割れ指摘になりました。運営面も大変かと思いますが、事前にマイクテストをお願いできると助かります。(M)
事例検討では、見立てる事がまだ難しく、間違えてしまいますがたいへん勉強になります。野口先生の事例は、出口の見えない迷路のようでしたが、最後にすっきりしました。ありがとうございました。高橋先生も、大変な中、お姿を見ることがてき嬉しかったてす。治療の効果に期待して、お元気で過ごされますことを祈っております。
いつも大変学びになっています。臨床にすぐ応用できそうな講義や事例で、利用者様を見立てる時にいつも思い出しています。
何度か参加させていただいておりますが、マイクの音割れが気になることがしばしば(ほぼ毎回に近いかもしれません)あります。
講義内容は非常に参考になるので、音割れや音量調節がうまくいけばより聞きやすいと思います。
また、講義中にオンライン視聴者の方のミュートが外れ、生活音が聞こえる時があります。そのような時にも管理側でミュートを早めにONにしていただけると助かります。本日も参加者から声があがってからミュートにしていましたが、その前からしばらく音が聞こえていました。御本人は気づかないことが多いものです。他の視聴者の方がむしろ気が付きやすいですが、よほどでなければしばらくは我慢してしまいます。今日の音はかなり大きめで講義も聞きづらかったです。細かいことかもしれませんがご配慮いただけるとありがたいです。(Y)
高次脳機能障害の事例から、周囲になかなか伝わりがたい本人の辛さ、苦しさ、ストレス、そして家族が直面する辛さを感じました。
しかし、両親が成人期であれば家族機能が正常に維持され、子へのケアが保障される、という先生の言葉が印象に残りました。
また、ランチョンセミナーにて、介護問題を愛着関係から理解する講義は、愛着の発達の過程がわかりやすく、非常に勉強になりました。
人の生涯に関係してくる愛着課題の奥深さを改めて感じました。ますます学びを深めていきたいと思いました。いつもありがとうございます。 Tonkomom
毎回、楽しみに聴講させていただいております。高橋先生、ご体調の大変な中お話しいただきありがとうございました。お姿拝見できて嬉しかったです。
異邦人の介護問題、切なくなりました。異邦人についての理解が広まることを願っています。
高次脳機能障害について、沢山の貴重な事例を提示していだき、大変興味深く聴かせていただきました。毎回新しい学びが多く、本当に有意義な講義をありがとうございます。
野口先生のコンステレーションのお話しを詳しくお聞きしたいです。
また、今回、ランチョンセミナーもオンラインで聴講させていただきけてよかったです。過去の回について、お聞きしたかった内容もあり、また、ぜび機会をつくっていただけると嬉しいです。※SOSの出し方に関する教育の学習指導案について、こんな指導案があったのかとタイトルから初めて知りました。先生方からどのようなお話しがあったのか大変気になります。またどこかで話題にしてください!お願いいたします。(s)
 
 
 
 
 

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